「急ブレーキをかけています、おつかまり下さい。」
というアナウンスの後、雪の山中で電車が止まりました。
帰省先から札幌に戻るJRの中です。
「??!」という雰囲気の中、窓の外を見ているとしばらくして次のアナウンスがありました。
「10頭ほどの鹿の群れのうち、3頭と接触しました。除去してからの発車となります。
到着時刻に遅れが出る事をお詫び・・・・・」
函館に近いこんな道南地区でもそんなに鹿が出没しているとは。
以前から増加した鹿による農林業被害が問題になっていますが、
天敵のオオカミの減少・野犬の減少・温暖化による降雪の減少・狩猟者数の減少等が原因と
言われてきましたが、実際は少し違うという話も出てきているようです。
山村から人がいなくなり、農地、森林の管理がされず広葉樹林が増えて、鹿にとって
食物が豊富になった事が大きな要因のようです。合わせて絶滅を避ける為メスの捕獲を長年禁止した事も
関係しているとか。
まさに中学3年生の理科で習う「食物連鎖」ですね。生物の数を決める基本的な要因は食物(えさ)です。
植物が草食動物を支え、草食動物が肉食動物を支える食物ピラミッド。その底辺となる植物の環境が
人間によって変化したことに繋がっているんですね。
また、教科書で習う事も身近でで起こる事に繋がっているものですね。
おかげで電車は30分遅れで、札幌に着きました。
家庭教師のコーソー 札幌支店 教務 三浦