「数学を学ぶのに国語力が必要なワケ」 秋田支店の家庭教師からの紹介書籍
無限に続く自然数をすべて加えると、マイナス12分の1になる。1つ1つの自然数は無論、負ではないし分数でもない。それでも、総和は負の分数になるという。数論の世界では常識らしい。18世紀の数学者オイラーが導いた。 自然数の総和がマイナス12分の1になることに到達するには、あとわずかだと書いた。それには、総和を関数にして極限をとる必要があるが、その道具として順列組み合わせと微分が要る。虚数に比べれば、複雑ではあってもはるかに真っ当だ。
このほか本書では、手計算や図示とともに「数学を学ぶには国語力が重要だ」と強調する。小中学校で数学と国語の能力が相関する、と教員に聞いたことがある。それは、覚えることではなく、意味をきちっと理解した上で、手計算や図で確認しながら進むことの大切さを言っている。解法の記憶を目的にしたドリルには意味がないということだろう。
本書は、中学生にというよりも、むしろ政治家に勧めたい。政治家の言葉は昨今、ちっとも論理的ではなくなってきている。国語力が衰えている。それは、問題への理解が、さまざまな見方、意見に耳を傾けること抜きではできないからだ。政治家に数学の力は求めないが、数学的なトレーニングは言語力も鍛える。きっとためになるはずだ・・・・・(抜粋)
私が数学につまずいたのも正にこの事だ。
問題の文章の曖昧さ、中学でこの整数の問題について稚拙な解説しか与えない教師。このように幾何的説明してくれたら直ぐに理解出来たのに・・・数学は嫌いじゃないのに理解出来なかった。それは論理が自分の中で腑に落ちなかったから。そんな方はこれを読んでみましょう。
秋田支店 学習アドバイザー 三浦