先日、将棋の朝日杯トーナメントにて、中学生棋士の藤井聡太さんが見事優勝を飾りました。
優勝をしたので、日本将棋連盟の規定により、五段から六段に昇段しました。
今回の大会の準決勝では、国民栄誉賞を授与された羽生善治二冠とあたりましたが、
難なく勝利し、見事決勝でも元タイトルホルダーの広瀬八段を破り、初優勝となりました。
これまで中学生でプロ棋士になった人は何人かいましたが、大会で優勝をして、
なおかつ六段まで到達した棋士は誰もいません。
他の対局においても、現在名人の佐藤名人や元名人の森内九段など、
数々の強豪を倒してきたこともあり、その強さは本物です。
そもそもプロ棋士になるためには、東日本と西日本にある奨励会に入らなければいけません。
そこで成績を出すと昇段していき、三段まで到達するとそこからプロ棋士になるための
闘いが始まります。
日本将棋連盟の規定では、26才までに四段になれない人は奨励会を退会しなくては
いけない為、みんな必死です。
ただ、一年間で四段に昇段出来る人は、三段の中で行われるリーグ戦の一位と二位の人だけなので、
かなりの狭き門です。
よって、退会していく人の方が多く、これまで将棋しかしてこなかった為、その後の人生において
社会生活をまともに送れない人も多いらしいです。
そのような中での藤井聡太さんの出世スピードは群を抜いています。
これからまだ、棋士人生が50年くらいあるわけですから、どれだけの記録を残すのか、
将棋ファンとして非常に楽しみです。
家庭教師のコーソー 学習アドバイザー 伊藤 健次