今年で還暦を迎える自分ですが最近、あらためて言葉の力を感じます。
一度発声してしまった言葉は消せない、なので大切にしたい。そんな思いがこの歳になって
感じるようになりました。
実は今も心が痛くなるような思い出があります。
私の息子が幼い頃、家族で食事をしに行きました。
妻が予約をしてくれて店に着いたら待たずに食べられるようにと数種類のメニューを
事前に予約してくれていました。
私はお酒を飲むとつまめる物が極端に少なく、会社の飲み会もほとんどと言っていいほど
から酒なのです。
その時、妻が注文してくれていたメニューに自分がつまめる物が一個も無い事に露骨に
不機嫌な表情をしてしまいました。
それを察した当時5歳の息子が私に言った一言。
「パパ?これ美味しいよ、一緒に食べよう」
こんな小さい子に気を使わせた自分を未だに責めることがあります。
とにかく相手に優しい思いやりの言葉をかける、言葉は魔法だから。
そう心に誓う今日この頃です。
社長 榊 茂喜