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The answer is blowin’ in the wind

2016/10/14

教務課

 

「普通」という言葉についてよく考える。

自分の価値観や常識を基準として「普通」と言うこともあるし、自分が特異だと思い込んで「普通」と言うこともある。

 

 

「コンビニ人間」で芥川賞を受賞された村田沙耶香さん。

村田さんは、知人の方々から “村田・クレイジー・沙耶香” と呼ばれていて、変わった人、つまり普通じゃない人とされている。

 

確かに、村田さんの小説の設定はクレイジーだ。

例えば「殺人出産」という作品は、10人子どもを産めば殺したい人間を1人殺すことができる制度のある100年後の日本が舞台。

SFやホラーの類ではなく、人口減少の歯止めとして殺人出産制度が導入された背景や道義、その中で「普通」に暮らす人々がリアルに描かれる。

 

当然、初めはクレイジーで現実味のない話だと感じる。

が、読み進めていくうちに制度が現実味を帯びてきて、クレイジー=普通じゃない のは自分の方ではないかと戸惑ってしまう。

 

村田作品は、普通じゃない(と一般常識では思われるだろう)設定から、「それじゃああんたの言う普通とは何かね?正しいのかね?ん?」と後頭部を殴ってくる。

 

 

歴史を振り返ってみても、侵略戦争や人種差別など、今では到底「普通じゃない」ことが「普通」に起きていたじゃないか。

今の「普通」も100年経てばどうなるのか。

いつか「普通」が決まるのか。

答えは風の中、ボブ・ディランもそう言っていた。

 

 

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